ヨーロッパの人はマスクをしないってホント?

スポンサーリンク


ヨーロッパではマスクをして歩いている人はいないとか、マスクをしていると変な目で見られる、とか言われますね。

本当でしょうか?

インフルエンザや風邪が流行っているような時期にヨーロッパに行くとしたら、いったいどうしたら良いでしょう。

スポンサーリンク

ヨーロッパ人はマスクをしない?

しないですね~。

ヨーロッパの人はマスクは余程のことがないと、たとえば重い感染症にかかっているとかでないと、しないようです。というか、少なくともドイツでは見たことがありません。イギリスにも数ヶ月いたことがありますが、見たことないです。

いろいろな人の話を聞いても、ヨーロッパではどこの国でも同じような感じのようです。

マスクは薬局で買えますが、日本のようにドラッグストアにずら~っと並んでいるようなことはありません。

ずいぶん前に豚インフルエンザが流行しつつあるという時、日系企業で働いていた私は、会社の方針で従業員にマスクを配るために薬局に買いに行ったことがあります。薬局で「日本企業だけが買いに来る」とちょっとからかわれた記憶があります。

スポーツの国際大会がアジアで開かれると、観客の中にマスクをしている人がたくさんいるのがテレビに映ったりします。解説者が「アジアではマスクをする習慣があって・・・」なんて説明するのを、何度か聞いたことがあります。

最近はアジア人(特に中国から)の観光客が多くて、時々マスクをしているのを見ることがありますが、すごく違和感があります。真っ白のマスクも目立つけれど、この前は真っ黒のマスクをしている人がいて驚きました。

なぜにアジア人はマスクをするのに、ヨーロッパ人はしないんでしょうね。不思議です。

いずれにしても、ヨーロッパ人はマスクをしている人を見ると「重病人」もしくは「危ない人(テロを起こすような)」と思うようです。

もちろん観光客慣れしている都会の人は、マスクをしているのがアジア人なら「アジア人だからね」と気にしない(振りをしてくれる)気がしますが、それでも「どうして?」と奇異な目で見られることはあるのではないかと思います。

もちろん「マスクをしちゃいけない」なんていう決まりはありませんから、自由なのですが・・・

ヨーロッパでは風邪やインフルエンザ予防はどうしてるんだろう?

ドイツのテレビのインフルエンザ特集番組を見てみた

先日、ドイツのテレビでインフルエンザの特集番組を見ました。

インフルエンザウィルスが、どんな風にまわりに広がって行くのか、どうやって防げば良いのか、という番組です。

ウィルスの代わりに特殊なライトを当てると光る物質を使って、くしゃみをした時どれくらい飛び散るかとか、洟をかんだ後の手に付いているウィルスが、その後に触ったドアノブなどを介して広がって行く実験などで、とてもわかりやすいものでした。

ウィルスを広げないために気を付けること、これはもう日本と同じ。

石鹸での数十秒かけた手洗い、くしゃみや咳をする時のエチケット、などです。

で、私は待っていたのでした。

これだけ詳しい番組なのだから、ついにドイツでも「マスクをしましょう」ということになるのではないかな、と思っていたのです。

と・こ・ろ・が・・・

マスクの「マ」の字も出ませんでした。

ドイツ人には、マスクをするという選択肢はないみたいです。

じゃあヨーロッパ人はどうしてる?

働くことに関して責任感が強い日本人は、体調が悪くても仕事に行ったりしますよね。もしかするとインフルエンザかもしれないのに。

その上都会だと満員電車に乗ったりしてしまいます。満員電車で感染者と乗り合わせたら、感染率は高くなりますね。

ヨーロッパは、「働かないで済むものなら働かない」という感じです。もちろん真面目な人はたくさんいますが、根本的に仕事への考え方が日本人とは違うように思います。

それにヨーロッパで満員電車はまずありませんしね。

体調が悪いなら、仕事よりも自分の健康優先、という人が多いと思います。それに体調が悪いのに職場に出てくる人がいれば、「何で出てきた」って感じでしょう。

「うつさないように、家で静かに寝ててくれ」ですね。「体調が悪いのに良く仕事に出てきてくれた」なんて褒めてはもらえないです。

実際に、職場で風邪を引いた日本人が出社して来た時、同僚のドイツ人が「彼が休まないなら、俺が休む。うちには大切な家族がいて、病気を家に持ち込むわけには行かない」と上司に掛け合っているのを見たことがあります。

私にはヨーロッパと日本のインフルエンザの感染率の比較などできませんが、インフルエンザがマスクをしないヨーロッパで日本よりも蔓延する、とは思えません。

私は医学関係者でもないのでマスクの有効性についてはわからないのですが、もしマスクがそれほど有効であるのなら、(そういう習慣が今までなかったとしても)マスクをしましょう、という話しになると思うんです。

なので、風邪やインフルエンザの時のマスクの有効性については、私個人的には懐疑的だったりします。

マスクには多少の予防効果はあるのかもしれませんが、病気になったらあまり外出しないヨーロッパ人と、マスクをしてでも働いちゃう日本人の行動の差、これでプラスマイナス0なのかな、なんて思います。

もちろん飛行機は別ですね。密閉空間ですし、空気もとても乾燥します。

長距離ならみんな寝ちゃうし、マスクをしていても誰も気にしません。飛行中のマスクは、健康維持にとても良いのではないかと思います。

ヨーロッパでマスクの代わりにするとしたら

喉が痛くてマスクをしたい場合には、喉が乾燥するのを防ぐのが目的ですよね。

マスクの代わりに、何かで口の辺りを覆うようにしたら良いのではないかと思います。

たとえば、マフラーを口元まで引き上げて巻くとか、思いっきりハイネックのセーターを着るとか、ですね。ネックウォーマーなら、口元も覆いやすそうです。

そういう場合、私だったらマフラーなどの内側に綿のスカーフを巻くかなと思います。ホテルに帰ったらスカーフを時々洗うようにすれば(ヨーロッパはたいてい乾燥しているし、特にホテルの部屋では薄いものならすぐ乾く)、衛生的にも良いかと思います。

時々のど飴をなめたり、飲み物でのどを潤してあげると良いですね。食事や休憩の時には暖かい飲み物を頼んで、湯気を吸いこむのも良いのではないかと思います。

楽しい旅にするために

マスクは顔を隠してしまうので、他の人とのコミュニケーションが取りにくくなるという欠点もあります。

表情がわからないというのは、知らない人と話しをする時にあまり良いものではないからです。

日本に比べて治安が良くないことが多いということもあって、顔が見えないと警戒心が芽生えてしまうということもあると思います。

日本では「目は口ほどに物を言い」というくらい目の表情を大切にしますが、欧米では表情を作るのに重要なのはどうも「口」らしいという説もあります。

そういえば日本の顔文字や絵文字(ちなみにドイツでもEmojiで通じます)は目で表情を表しますが、欧米では口の形を変えて表すことが多いような気がします。

マスクをするしないはもちろん自由ですが、旅行は人との触れ合いが楽しいものです。

できればコミュニケーションが取りやすいように、楽しく工夫できると良いですね!

2020年初めからのコロナ禍で変わってきたこと

ここに来てちょっと様子が変わってきました。

この記事を書いているのは2020年3月初めですが、新コロナウィルスが心配されている真っ最中です。

もしかするとこの新コロナウィルスが、ヨーロッパ人のマスクに対する考えを変える可能性があるかもしれません。今のところ、まだマスクをした人は見ていませんが。

【3月25日更新】
マスクをしている人を時々見かけるようになりました。ただどこで買っているのか不明ですし(売っていない)、ほとんどがアジア人です。

マスクは医療現場でも足りていないので、一般の人が使うようになると医療現場に行き渡らなくなって、そちらのマイナスの方が大きいと言われています。

マスク自体の有効性も、人にうつさない効果はあるかもしれないけれど(咳やくしゃみをする時に飛沫を飛ばさない)、予防に関しては効果があることは立証されていないらしいです。コロナウィルスはすごく小さいので、マスクじゃそもそも防げないということ。

それに自分に症状がある時には、マスクをするよりまず家から出ないようにすることが第一ということ。

たぶんそもそもこちらの人はマスクをしたくないというのがあるんだと思います。そして上記のような説明がされているので、マスクを求めてパニックになるようなことは起きていません。

【4月1日更新】
ドイツではここにきてマスクをしましょう、みたいなことになっています。

マスクが予防に対してすごく有効ということではないけれど、自分が感染している場合(無症状で気が付かないこともあるし)、飛沫を飛ばさないという効果はあるということ。

テレビのニュースでも、どんな素材のマスクでもしないよりは良い、と言っていました。

マスクは供給が足りないのでまずは医療現場に。

一般の人がするマスクは自分で作りましょう!というわけで、お裁縫を趣味でやっている人達がマスクを作って売ったりしています。

私は昨日、日本から持ってきたガーゼのハンカチで、ふたつマスクを作りました。

【6月12日更新】
新コロナ感染症の猛威がすさまじく、ドイツでも公共交通機関や店舗内でのマスクが義務付けられてしばらくたちました。

と言っても、屋外での着用は義務付けられていないので、歩いていてマスクをしている人は少数です(あごマスクの人はたくさんいます)。

ドイツ人は元々マスクに慣れていないので、それじゃ逆効果なんじゃないかな、なんて思う付け方をしている人もいます。

電車の中でも、話しをするのにマスクを外したり、いや気持ちはわかるけどそれじゃ意味ないんですけど・・・

このマスク必須の規制がいつまで続くのかわかりませんが、新コロナ感染症のワクチンか特効薬が出るまで続くんでしょうかね。

今の感じだと、コロナ禍が去ったらマスクも消えちゃうような気がします。これをきっかけに、ドイツ人にマスク着用の習慣が根付くとは、私には思えません。

また変化があれば更新します。

海外旅行に持って行ったほうが良いと思うものを表にしました。こちらからどうぞ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました