海外にいると何かと日本食が恋しくなるものです。
納豆は健康にも良いので頻繁に食卓に載せたくなります。でも・・・代わりになるような食べ物はないし、日本からの輸入品は高い!
なら、自分で作っちゃおう!ということになりました。
思っていたよりも簡単にできましたよ!
もちろん日本に住んでいても納豆の消費量が多いお宅なら、手作りするとすごく経済的です。それになによりおいしい!ですよ。
ここでご紹介するのは、発酵のための保温にオーブンを使います。
手作り納豆の材料と前日の準備
材料:
乾燥大豆 370g
ドイツの場合、大豆は普通のお店やスーパーでは買えないことが多いです。
BIO(自然派)食品店で買いました。
納豆 小さじ1
今回は結構たくさん作りましたが、初めて作る時には100gくらいで、どんなものか試してみると良いと思います。
納豆は、納豆菌がないと作れません。帰国した時に粉末の納豆菌を買って来るのが一番良いかもしれません。私は冷凍の納豆を小さいスプーンひとつぶん使いました。納豆が1パックあれば、何回分にもなりますね。
使うもの:
圧力鍋
オーブン
小ぶりの鍋
ザル
大きな器(ボール)
小さな器
スプーン
キッチンペーパー
タッパー
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納豆を作るぞ!と思ったら、まずは大豆を軽く洗って水に浸けてひと晩置きます。水の量は大豆の2倍弱くらい。
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ひと晩置くと、大豆がかなりふくれて量が増えます。
手作り納豆 大豆を煮て納豆菌を絡める!
さあ、作り始めますよ!
*大豆を煮ます
大豆を圧力鍋に入れて、水を大豆の2倍くらい入れます。私の圧力鍋は結構大きくて、こんなんです。
火にかけて圧がかかるまでそのまま、圧がかかったらすぐに火を止めて自然に圧が下がるのを待ちます。
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*道具の消毒
大豆を煮ている間に使う道具の熱湯消毒をします。増やす菌は納豆菌だけ、他の菌は増やさないようにしないと・・・
オーブンの天板も消毒します。私はグリル用の穴の開いた天板を使います。普通の天板しかない時には、それでも大丈夫です。
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*納豆菌の用意
納豆菌を用意します。冷凍納豆なら解凍しておいて、スプーンで取り出して小さな器に入れ、沸騰したお湯50ccくらいを少し冷まして(80℃くらい)入れます。良くかき混ぜます。
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*大豆に納豆菌をからませる
圧力鍋の圧が下がったら大豆を取り出して、ざるで水を切ります。
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大豆を大きな器に(ボールでも)入れて、そこに納豆液をまんべんなく振りかけます。大豆が熱いうちに!
納豆液が行き渡るように、スプーンで混ぜます。
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天板にキッチンペーパーを何枚か敷いて、大豆を広げます。大豆があまり厚いとうまく発酵しないので、薄く広げます。
手作り納豆 発酵!
*発酵は40度前後で約20時間
オーブンを温めます。私のオーブンには50℃というのがあるのですが、納豆の発酵の適温は40度前後なので、50℃まで上げるとちょっと熱いかもしれません。ただ納豆菌は納豆を少し冷ましたお湯で溶いたように、熱には強いのであまり神経質にならなくても大丈夫です。オーブンは50℃くらいなら、あっと言う間です。
私は中に温度計を入れて、温度を調整しています。普通の温度計は50℃くらいまでしか測れません。それ以上になると温度計が壊れるので、調理用の高い温度が測れるのを使ってくださいね。私はお気に入りの温度計をこれでこわしました・・・。
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大豆の上にラップを広げてふわっとかぶせます。写真ではわからないかもしれませんが、所々穴をあけてあります。空気が通らないと、発酵しないからです。
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なるべく40℃前後を保つようにして、約20時間!
オーブンのスイッチを入れたり切ったりして、温度を調整します。オーブンはかなり長い時間、熱をキープしてくれます。
20時間も大豆に貼りついているのは無理なので(出掛けたり、寝たりしますよね)、小さなお鍋にお湯を沸かしてそれをオーブンに入れておきます。こうすると温度がなかなか下がりません。
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20時間たったもの。こんなふうに豆の表面が白く、霜が降りたような感じになります。納豆菌ですね~。すばらしい!
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ほらね、ねば~っとしていますよ。こうなったらOKです。
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*容器に入れ替えて1~2日寝かせる
タッパーなどに入れて、冷蔵庫で1~2日寝かせます。
そして
できあがり~!
私は食べない分はそのまま冷凍庫に入れてしまいます。食べる前に自然解凍します。
まとめ
手作り納豆、おいしいですよ~!
ちょっと面倒なので愛着がわく(?)ということもあるかもしれませんが、大豆の味がしっかりわかる納豆ができます。
大豆を水に浸けて、煮て、納豆液を振りかけて発酵させるだけ。
私の圧力鍋だと、圧がかかって火を止めるとちょうど良いか、少し茹で過ぎくらいになります。大豆の大きさや圧力鍋にもよると思うので、自分のちょうど良い煮具合を見つけてくださいね。私は次回、少し早めに圧を下げてみようかと思います。少し柔らかすぎて、納豆を思い切りかき混ぜると、納豆ペーストになってしまいます。。。
発酵させるのに40℃前後で約20時間というのはむずかしそうですが、私はいつもすごく適当です。気が付くと30度を切っていたり、オーブンのスイッチを入れてボッとしていて50℃以上になっていたり。
それでも全然大丈夫です。納豆菌は平温でも発酵しますからね。あまり高温になると焼き納豆になっちゃうので、オーブンが低温に設定できない場合は気を付けてくださいね。
発酵させている時に、アンモニアの匂いがします。作る度に強さが違うのは、大豆によるのか、発酵させる温度によるのか、良くわかりません。タッパーに入れて寝かせると、大抵匂いはしなくなります。
おいしい手作り納豆を食べて、元気に海外生活をエンジョイしましょう!
*追記:こういう文明の利器を使って発酵をコントロールする手もある、というのを最近知りました。スイッチを入れて放っておけばよいので、便利かも。今度帰国したら買ってこようかしら・・・
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