正直、こんなに早くロックダウンになるとは思っていませんでした。
最近の急激な新規感染者増や、高齢者の感染者が多くなってきたことなどから、「そのうち」とは思っていたのですが。
ロックダウンになる前に一緒にご飯を食べようと、友達と来週早々会う予定にしていましたが、12月まで持ち越しです。
どうせロックダウンするのなら早い方が良いに決まってますね。経済への打撃が大きいからなかなか踏み切れない国が多いと思いますが、長い目で見れば早めの対応の方が傷が小さくて済みます。
もちろんドイツが経済大国だからできるという面もあるでしょう。でもこれはやはりメルケル首相の決断力だなと思います。
ベルリン・シャリテのドロステン教授(ウィルス学)が、何日か前から短いロックダウンを推奨していました。
ドイツはこういった専門家の意見に真摯に耳を傾け、きちんとした科学的な裏付けがあった上で判断をしている印象です。だから信用できるのです(反対している人ももちろんいるけれど)。ごまかしたりしない。
今のうちに抑え込まないと、歯止めが利かなくなるということなのだと思います。
というわけで、またしても突然やってきたロックダウンです。
2回目なので、みんな冷静かなと思います。どういうことかわかっているのでね。
2回目なので、もううんざり、とも言えますが。
最近の感染状況についてはこちらをどうぞ。
ドイツの2回目のロックダウンは11月いっぱい
12月のクリスマスはロックダウンなしで(希望)
ロックダウンの開始は2020年11月2日の月曜日です。発表された今日が10月28日水曜日。
急ですねえ。まあ前回もそうだった。。。
新コロナの規制は、たいてい2週間ごとに状況に応じて変更されてきました。
今回のロックダウンは11月末までということで、およそひと月に渡りますが、2週間後に見直しが行われるようです。
それでなくても暗い11月なのに(ドイツでは11月が一番嫌いという人が多い。暗い、寒い、お天気悪い、クリスマスまで間がある)。
その暗い11月を乗り切る光をくれるのがクリスマスマーケットなのに、今年は中止が決まっています。厳しい・・・
とにかく12月になったら(クリスマスマーケットはないけど)クリスマスに向けて楽しい時間が過ごせるように、11月は頑張って乗り切るしかないのね。。。
これ以上感染が拡がってしまうと、家族が集まることも禁止になりかねませんから。
2回目のロックダウンはちょっと緩め
2回目のロックダウンだと言っていますが、「部分的なロックダウン」というような言い方をしているメディアもあります。
外出規制も前回より緩いし、人との接触規制も緩いです。
前回のように日用品以外のお店を全部閉めたりしないし(ということはショッピング街が無人にならない)。
幼稚園も学校も閉まりません。
ドイツの2回目のロックダウンの概要
今日発表された規制は、ドイツ全体で施行されるものです。
ドイツは連邦制でそれぞれの州が独自にいろいろなことを決めるので、今回もこれから州によっては追加規制や規制条件などが付け加えられるかもしれません。
とにかく人と接触しない
お家にいましょう!再び。
具体的には、公共の場で人が集まる時には、2家族以内10人以内。
ほぼ、外では人と会うな、っていうことですね。
飲食店の営業禁止
今回のロックダウンで一番影響がありそうな規制です。
飲食店の営業が禁止となりました。
特に週末などは繁華街に人が群れて、もちろんマスクはしないで大騒ぎ、みたいなことがずいぶんあったようで、これはもう閉めるしかないという感じなのかと推測。
デリバリーとかお持ち帰りはOK。長い規制期間中に、デリバリーなどの態勢を整えたレストランは多いです。
企業などの食堂は営業可。
小売店は営業可
これは1回目のロックダウンと大きく違うところです。
1回目の時は、日用品を扱う店舗以外は営業禁止になったので、ショッピング街はゴーストタウンのようになりました。
今回は小売店の営業はOKです。
買い物が普通にできる(お店が普通に開いている)というのが、すごく幸せなことだというのは、前回実感しました。
もちろん店舗は衛生条件をクリアしなければいけません。
身体の接触を伴う業種(マッサージとかコスメティックスタジオなど)は閉店ですが、美容院/理髪店は衛生管理をきちんとしていれば開店OKです。
1顧客当たり10平米以上のスペースがあること。これはまた入店制限が厳しくなって、入口に行列ができるということを意味していますね。
劇場や映画館などの営業禁止
オペラハウス
コンサートホール
劇場
フィットネスクラブ
ネイルサロン
マッサージ
映画館
プール
などなどが営業禁止になりました。
スポーツイベント(ブンデスリーガなど)は無観客での開催となります。
観光目的のホテルの滞在はできない
ホテルは完全に閉鎖してしまうわけではないのですが、観光客は泊まれません。
ホームオフィスの奨励
なるべくお家で仕事をしましょう。
通勤時の混雑や、企業のオフィスなどの空間のゆとりは、日本の都市部とは比べ物にならないくらいに良いドイツですが、ホームオフィスが奨励されています。
政府の補償
営業ができない事業主に対しては、政府が補償をすることになっています(去年11月の売り上げをもとに計算して75%補償など)。
総額100億ユーロ(約1.2兆円)くらいになるということ。
もちろんさすがドイツなのですが、こういうことってなかなか誰に対しても平等、完璧には行かないもの。
コロナ禍が始まってからずっと、いろいろなところで地方自治体や政府の補償、救済が届かなかったり、まったく足りなかったりというようなことが起きています。労働の形態はいろいろですからね。
難しいものです。。。
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見直しの2週間後に、状況が改善していますように・・・・・!
3月18日時点の新コロナ経過まとめ
ドイツのロックダウンまとめ(4月4日)
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